ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
『まぁビビる必要はない
から、普段通りに仕事してくれ』


そう言って、課長はその
話を終えた。


後はいつも通りのスケジュール
確認なんかをして、朝礼は
滞りなく終わる。


時刻はもうオープン直前で、
慌ただしく動き出す社員達。


アポの入ってる社員は出迎え
カウンターのあるサロンに
移動していき、少し静かに
なったオフィスで、奈々が
声をかけてきた。


「ビックリしたねー。

でもまぁ、中堅企業の生き
残りは厳しい時代だもんね。
言ってみれば最良の策なの
かなぁ」


「かもね。

でもうちの理念は何も
変わらないんだし、あたし
達は今まで通り仕事すれば
いいんじゃない?」


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