ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
「それもそっか。

とりあえずは年内の数字
だもんね」


「そういうこと」


奈々は『よーし、今日も
張り切っていこー!』と
元気な声をあげて、改めて
自分のチームを見渡した。


と、その途中でピタッと
動きが止まる。


席についてた一人の社員を見て、奈々は訝しげに、


「柚木クンも朝イチ
入ってるよね?

どうしたの? 何かあった?」


声をかけられた柚木クンは、
無表情で奈々を見上げた。


あたしもつい注目する。


朝イチが入ってるなら
とっくにサロンに行って
ないとダメなのに、何を
呑気に座ってるんだろう?


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