ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
決して気のせいじゃないと
思うけど、返ってきたのは
フンッと笑う声だった。


「別にオレはいつも通りだよ。

てゆーか美咲、会社でも
そんなにオレのこと見てんだ?」


「……………っ!?」


いきなりプライベートの
口調で話されて、あたしは
ギョッとなる。

それに、何よその
“そんなに見てる”って!?


「な、何となく様子が
おかしいから、ちょっと
気になっただけでしょっ。
変な言い方やめて。

ってゆーか会社でそんな
話し方しないでよっ」


今は二人きりのエレベーター
とはいえ、それ以外じゃ
どこで誰が聞いてるか
わからない。

ケジメはちゃんとつけて
もらわなきゃ困る。


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