ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
全員、きっとまだ30代半ば
から40代初頭って感じだ。


急成長した会社だとは
聞いてたけど、本当に
あんなに若い人達で作り
あげた会社なんだ。


今さらながらすごいな、と
そんなことを考えて、
あたしは彼らを見送った。


そして一日が終わり、
退社の時間。


あたしはチーム員の最後の
接客を見守ってて残業になり、
一人でオフィスを出た。


エレベーターで一階におり、
外の寒さを考えて首を
縮めながら、出口へ
向かって進み始めた時。


あたしは思いがけぬ光景を
目にした気がして、ハタと
足を止めてしまう。


(え―――あの人――…?)


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