ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
「学のない母親は、平日は
保育園、土日は祖父母に
オレを預け、女だてらに
運送業で必死に働いてたよ。
祖父母も援助してくれてた
から、人並みの生活は送れてた。
でも、祖父母はオレが
小学生にあがると、相次いで
病気で亡くなって……」
「……………」
あたしは紡がれる言葉に、
相槌を打つことすらできない。
いきなり語り始められた、
柚木クンの生い立ち。
それだけでも戸惑いを
感じるのに、その思いがけず
壮絶な内容に、どんな言葉を
返せばいいのかわからなかった。
_
保育園、土日は祖父母に
オレを預け、女だてらに
運送業で必死に働いてたよ。
祖父母も援助してくれてた
から、人並みの生活は送れてた。
でも、祖父母はオレが
小学生にあがると、相次いで
病気で亡くなって……」
「……………」
あたしは紡がれる言葉に、
相槌を打つことすらできない。
いきなり語り始められた、
柚木クンの生い立ち。
それだけでも戸惑いを
感じるのに、その思いがけず
壮絶な内容に、どんな言葉を
返せばいいのかわからなかった。
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