ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
「え―――…?」


漏れた声が、喉の奥に張りつく。

驚きできっと表情も
強張ってただろう。


(お母さん……
亡くなってたの……!?)


戸惑うあたしが言葉を
見つけるより先に、柚木
クンがまた話を続けた。

――こんな内容でもやっぱり
淡々と、まるで本でも
読むように。


「オレが中2、母親が
32歳の時だった。

本当に、突然だったよ。

つき合いのある親類が
なかったから、オレの身の
振り方が問題になった。

まだ未成年だったからね」


『オレは、一人でも生きて
けるって言ったんだけど』


そう続けて、柚木クンは
どこか自虐的に笑う。


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