ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
「ろくに会ったこともない
親戚に預けられるか、児童
福祉施設に入るかという
選択になった時、蘭子さんが
言ったんだ。

自分が後見人になって、
オレを引き取るって」


「え――蘭子さんが――…!?」


「ああ。母親ぐるみで
つき合っていたから、ぜひ
面倒を見たいって言ってね。

財政も問題ないし、実際
候補にあがってた遠縁より
生活環境はよかった。

家庭裁判所も蘭子さんの
申し出を認め……彼女は
正式に、オレの後見人になった」


後見人――つまり言葉どおり、
本当に“親代わり”ということ。


そういう、ことだったんだ……。


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