ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
「オレは蘭子さんのマン
ションに引っ越して、
二人暮らしを始めたよ。

後見人の務めはオレが
成人するまでだ。

“親切で面倒見のいい知り
合いのオバサン”と、数年間
一緒に暮らすだけ。

うまく同居していくのは、
実際別に難しくなかった。

だけど……」


そこで一度言葉を切る柚木クン。


あたしは無意識のうちに、
先を求めて前屈みになる。


「しばらくして気づいたんだ。

彼女が求めているのは、
そんなことじゃないって」


「求めてること……?」


……どういうこと?

だって蘭子さんは、柚木
クンが先輩の息子で、
放っておけなかったから。

だから、面倒を見ることに
したんじゃないの?


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