ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
「どういう……こと……?」


かすれる声で尋ねたあたしの
瞳をとらえて。


柚木クンは感情のない顔で、
淀みなく答えた。


「なぜだかは知らない。

だけど彼女は、ただオレを
手に入れたかったんだ。

――“女”として」


オンナとして。


その言葉の、意味する
ことは――…。


「それが、オレがそこに
いる理由なら。

血縁でもない人間を引き
取って養ってくれる理由が
そこにあるなら、望みを
叶えてあげなきゃ申し訳
ないでしょ」


『ギブアンドテイクだよ』
と、柚木クンは囁くように
言った。


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