ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
「蘭子さんは、もうオレは
自分のものだって思ってるから。

だからオレは、求められれば
いつでも、彼女の元に
駆けつける。

そういう男でいなくちゃ、
怒られるから」


わざと冗談めかしたような
おどけた口調に、また
ズキンと胸が痛んだ。


どうしてあたしは、こんなに
痛い思いをしながらこの
話を聞いてるんだろう?


――わからない。


でも、ひとつだけハッキリ
言えるのは、


「そんな関係……
おかしいよ……!」


ようやくしぼり出すように
そう告げると、柚木クンは
少しだけ目を丸くした。


だけど、すぐに元の感情の
わからない無表情に戻ると、


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