ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
「えっ……?」
(出て行かない? でも……)
あの人は、『戻って来い』
と言っていた。
柚木クンがあの人のペット
だと言うなら、その言葉は
無視できないんじゃ……。
「今日のは蘭子さんの勘違い。
なんかちょっと、誤解してる
みたいなんだ」
「誤解……?」
「そう。
オレは、蘭子さんの“恋人”
じゃない。
それは彼女も認めてることで、
あの人にも途切れることなく
ちゃんとした恋人はいるから。
オレは、今は放浪の旅に
出てるペット。
どこにいようが、蘭子さんが
好きな時に呼びつけられる
存在なことには変わり
ないんだけど、なんかそれを
忘れてるみたいでさ」
_
(出て行かない? でも……)
あの人は、『戻って来い』
と言っていた。
柚木クンがあの人のペット
だと言うなら、その言葉は
無視できないんじゃ……。
「今日のは蘭子さんの勘違い。
なんかちょっと、誤解してる
みたいなんだ」
「誤解……?」
「そう。
オレは、蘭子さんの“恋人”
じゃない。
それは彼女も認めてることで、
あの人にも途切れることなく
ちゃんとした恋人はいるから。
オレは、今は放浪の旅に
出てるペット。
どこにいようが、蘭子さんが
好きな時に呼びつけられる
存在なことには変わり
ないんだけど、なんかそれを
忘れてるみたいでさ」
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