ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
「昔って………」
――付き合い出した当初。
どうだったかな。
休みが合わなくてなかなか
デートできないのは、今と
一緒だった。
だから限られた時間で
会って、色んな話をして。
会う度に少しずつ拓巳の
新しい面に気づけるのが、
楽しかった記憶がある。
そして夜になったら、待ち
侘びてたように肌を重ねて――
止まらなくて夜明けまで
抱き合ってたことも、
あったかもしれない。
(あ……………)
奈々に言われて初めて
考えてみたけれど……
たしかに生活は同じでも、
あたしの心境には変化が
生まれてることに、気づいた。
_
――付き合い出した当初。
どうだったかな。
休みが合わなくてなかなか
デートできないのは、今と
一緒だった。
だから限られた時間で
会って、色んな話をして。
会う度に少しずつ拓巳の
新しい面に気づけるのが、
楽しかった記憶がある。
そして夜になったら、待ち
侘びてたように肌を重ねて――
止まらなくて夜明けまで
抱き合ってたことも、
あったかもしれない。
(あ……………)
奈々に言われて初めて
考えてみたけれど……
たしかに生活は同じでも、
あたしの心境には変化が
生まれてることに、気づいた。
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