ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
16 ペットとしての、生き方 ~瞬也side~
     ☆☆☆☆☆



部屋に入ってきた瞬也を、
蘭子は満面の笑みで迎えた。


「おかえり。

戻って来るのは明日じゃ
なかったの?」


こんな夜中でも綺麗に
メイクを施した艶めいた
唇の端が、嬉しそうに
クッとあがる。


電話を入れた時にはまだ
外だと言っていたから、
蘭子も帰って間もないのだろう。

服装も、アイボリーの
上品なスーツ姿だった。


今年41になる蘭子だが、
見た目はとてもそうは見えない。


ピンと張りのある肌に、
大きな瞳とやや厚い唇が
印象的な美貌。


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