ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
「あなたの部屋、そのままよ。
別に荷物なんていらないでしょ」
予想通りの言葉を吐き出し
ながら、蘭子が音もなく
近寄ってくる。
都内の高級マンションの一室。
ここはリビングだが、
美咲の部屋の三倍は広い。
天井のシャンデリアの光が、
蘭子の顔に妖艶な陰影を
落としていた。
「ファズがいるし。
それに、自分で買った物だって
少しは置いときたいんだよ」
断続的に訪れていた場所
だから、今の自分にあった
物が部屋に揃っていることは
知っている。
だがそれらは全て、蘭子に
買い与えられた物だ。
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別に荷物なんていらないでしょ」
予想通りの言葉を吐き出し
ながら、蘭子が音もなく
近寄ってくる。
都内の高級マンションの一室。
ここはリビングだが、
美咲の部屋の三倍は広い。
天井のシャンデリアの光が、
蘭子の顔に妖艶な陰影を
落としていた。
「ファズがいるし。
それに、自分で買った物だって
少しは置いときたいんだよ」
断続的に訪れていた場所
だから、今の自分にあった
物が部屋に揃っていることは
知っている。
だがそれらは全て、蘭子に
買い与えられた物だ。
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