ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
それに気づいた時は、
信じていたものがポロポロと
崩れていくような衝撃を受けた。


まさか自分がそういう
対象として見られているとも
思っていなかったし、
それなら自分を助けて
くれたのは、それが理由なのか?


確かめることはできなかった。


蘭子は理由を聞いても、
答えてくれなかったから。


その日から、瞬也は悩んだ。


自分には蘭子をそういう
目で見ることはできない。
それははっきりしている。


だがそれを伝えると、
蘭子にも見捨てられるかも
しれないという思い。

ここに至るまで数年、面倒を
見てくれたことに対する恩。


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