ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
そしてそれらを抱え悩んで
過ごす日々に疲れ――
最終的に出した答えは、
蘭子の望みに答えることだった。


蘭子を抱いたあの夜に、
二人が“家族”になる道は
永遠に閉ざされた。


そうしてそこから始まった、
新たな関係。

それは一種、主従関係と
言ってもいいかもしれない。


赤の他人なのに生活の
面倒を見てくれ、大学まで
行かせてくれる。

その恩の代わりに、自分は
彼女のものとなり、彼女を
抱く。奉仕する。


そうして自分も恩を返して
いると思うことで、後ろ
めたさを感じないように
したかったのかもしれない。

自分は、彼女のペットに
なることを、受け入れた。


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