ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
「はいっ」


まだまだ中堅の二人は、
課長に言われてやや緊張
気味の声で返事する。


(あたしも注意しとかなきゃ)


せめてこの2件のどっちかは
決まってくれないと、課長の
機嫌もみんなのモチベも危うい。



――とその時、再びカウン
セリングルームのドアが
開いて、柚木クンが姿を現した。

手に持ってる薄いブルーの
紙は、入会申込書。


「おー、柚木。決まったか?」


真っ先に課長が声をかけると、
柚木クンは無表情で小さく
頷いて、


「はい。入会金もキャッシュで
払うそうです」


『おおー!』と、全体から
声があがる。


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