ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
「唐突で申し訳ありませんが、
課長のご説明どおりです。

短い間でしたが、お世話に
なりました」


無感情な、書かれたセリフを
読み上げてるかのような
挨拶だった。


その間柚木クンの目は低い
床の上を見つめるだけで、
仕事仲間の誰の顔も見ていない。


あたしと視線が重なる
ことも、当然なかった。


挨拶はそれだけで終わり、
課長が柚木クンは準備出来
次第出ていくということを
伝える。


席に戻った柚木クンに、奈々が

『ビックリした! 柚木クン
みたいな優秀な子がいなく
なんのはきついよー!』

と言って歩み寄った。


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