ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
この時間なら食事をしない
のかという疑問はあるけれど、
別にそんなの、不自然という
ほどのことでもないし……。



――結局その日は、
それだけで終わった。


だけどそんなふうに話題に
あげて顔もしっかり覚えて
しまうと、翌日には違和感は
さらに大きくなる。


気づいてしまったんだ。

その男の人が、あたしが
退社する時間にもそこに
いたり、逆にランチに
入った店の中で見かける
時もあるっていうことに。


(おかしい……。

なんでこんなに、あの人を
見かけるの……?)


「ん? あのオジサン、
前に美咲が言ってた人
じゃない?」


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