ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
柚木クンとの関係は、誰も
知らないはずだけれど……
それでもその可能性を
考えた時、あたしは心を決めた。
蘭子さんの思惑は見当も
つかない。
でも、柚木クンに関係が
あるかもしれないなら、
その話を聞いてみよう。
ううん、むしろいつの間にか、
それが聞けるかもしれないと
いう期待すら芽生えてる。
だって、彼が会社を辞めて
から今日まで――今どこで
どんな生活をしてるのかを
気にしなかった日は、多分
ほとんどないんだから。
「―――乗って」
会社を少し離れた路上で、
蘭子さんはそう言って
車道を目で示した。
そこはパーキングスペースで、
一台の赤いボディの車が
停まってる。
_
知らないはずだけれど……
それでもその可能性を
考えた時、あたしは心を決めた。
蘭子さんの思惑は見当も
つかない。
でも、柚木クンに関係が
あるかもしれないなら、
その話を聞いてみよう。
ううん、むしろいつの間にか、
それが聞けるかもしれないと
いう期待すら芽生えてる。
だって、彼が会社を辞めて
から今日まで――今どこで
どんな生活をしてるのかを
気にしなかった日は、多分
ほとんどないんだから。
「―――乗って」
会社を少し離れた路上で、
蘭子さんはそう言って
車道を目で示した。
そこはパーキングスペースで、
一台の赤いボディの車が
停まってる。
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