ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
一瞬そんな思いがよぎった
けど、返ってきたのは全然
違う答えだった。


「あら、あなたも
気づいたんじゃないの?

――もう調べはついてるの。
あなたが瞬也のただの先輩
じゃなくて、ついこの間
までの同棲相手だったこと」


「―――――!?」


“調べはついてる”という
ワードに、敏感に脳が反応する。


「もしかして、あの怪しい
男の人――…!?」


「そうよ。私が雇った探偵。

でもとんだ出来損ないだったわ。

あなたに感づかれたみたい
だって言うから、早々に
調査は切り上げて、私が
直接出ることにしたんだ
けれどね」


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