ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
だけど一度声にしてしまえば、
感情はもうそんなものじゃ
抑えられない。

だってあたしはこの人を、
心底軽蔑するから。


「……なんだ、やっぱり
知ってるんじゃない」


蘭子さんの返事は、驚いた
様子もなくあっけらかんと
していた。


「まぁそれなら話は早いわ。

そうよ。瞬也は私のものなの。
そういう意味でね。

だから、離れていてもあの
子のことはちゃんと把握してる」


「何がっ……」


何が把握よ。探偵を使って
調べるなんて、ただの
プライバシーの侵害だ。


あたしの内心は煮え繰り
返っていたけれど、蘭子
さんは構わずに話を続けた。


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