ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
その答えと、『逃げるなんて』
というフレーズに心が
ピクリと反応した。
(何を言ってるんだよ。
オレは別に逃げたわけじゃ
ないだろ)
美咲を守るために、黙って
去ったというのに。
随分心外な言葉だ。
そんな思いが力となって、
とうとう瞬也はもう一度
通話ボタンを押していた。
けれど内心の渦巻く感情は
押し殺し、努めて静かな
声で告げる。
「……わかったよ。
あがってくれば」
機械の向こうで『ありがと!』
と弾む声が答えた。
解錠ボタンを押すとすぐに
バタバタと走る足音が響き、
その後通話は切れる。
_
というフレーズに心が
ピクリと反応した。
(何を言ってるんだよ。
オレは別に逃げたわけじゃ
ないだろ)
美咲を守るために、黙って
去ったというのに。
随分心外な言葉だ。
そんな思いが力となって、
とうとう瞬也はもう一度
通話ボタンを押していた。
けれど内心の渦巻く感情は
押し殺し、努めて静かな
声で告げる。
「……わかったよ。
あがってくれば」
機械の向こうで『ありがと!』
と弾む声が答えた。
解錠ボタンを押すとすぐに
バタバタと走る足音が響き、
その後通話は切れる。
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