ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
数分後、部屋前の
インターホンが鳴った。
今度は機械で答えず、瞬也は
直接玄関のドアを開けて迎える。
髪を少し乱して、寒さの
ためか鼻の頭を赤くして。
懐かしい姿が、そこにあった。
「柚木クン――…」
「……久しぶり。
てゆーかよくわかったね、ここ」
何気ない声を装い薄く
微笑んだが、そんなものは
精一杯のポーズだった。
本心では、思ってもなかった
事態に動揺している。
そしてそれ以上に、美咲を
目の前にして、抑えていた
感情が今にも溢れ出して
しまいそうだ。
「……探したのよ。
だってこうでもしなきゃ
会えないじゃない。
電話、あたしのこと着信
拒否してるでしょ?」
_
インターホンが鳴った。
今度は機械で答えず、瞬也は
直接玄関のドアを開けて迎える。
髪を少し乱して、寒さの
ためか鼻の頭を赤くして。
懐かしい姿が、そこにあった。
「柚木クン――…」
「……久しぶり。
てゆーかよくわかったね、ここ」
何気ない声を装い薄く
微笑んだが、そんなものは
精一杯のポーズだった。
本心では、思ってもなかった
事態に動揺している。
そしてそれ以上に、美咲を
目の前にして、抑えていた
感情が今にも溢れ出して
しまいそうだ。
「……探したのよ。
だってこうでもしなきゃ
会えないじゃない。
電話、あたしのこと着信
拒否してるでしょ?」
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