ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
「あ、バレた?」


関係を断ち切ったうえで
その声を聞いても、辛い
だけだと思ったから。


「当たり前でしょ、わかるわよ!

ホント……ひどいわよ。

何ひとつちゃんと話して
くれなくて……結局あたし
だけ、わからないこと
だらけで……」


後半は言葉を濁し、
キュッと唇を噛む美咲。

だがすぐに思いを振り切る
ようにパッと顔をあげると、
まっすぐに瞬也を見て言った。


「だから、意地でも柚木
クンに会って、面と向かって
話してやるって思って。

ここ探し当てるの
大変だったんだから」


その言葉からは、本当に
苦労したという気配が伺える。


「……調べたって、
どうやって?」


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