ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
だけど、そんな目まぐるしい
快楽の中でも、しっかりと
感じる。

彼があたしを、どれほど
想ってくれているか。


言葉じゃない。肌を通して
感じる気がする。


忘れてたよ。
男の人と体を重ねるのが、
こんなにも胸を締めつける
行為だってこと。


(好きだから、繋がりたい。
身も心も、溶け合いたい。

自然なことなのにね……)


拓巳との関係は、いつの
間にかそれを忘れてた。

だからきっと、拓巳の心も
あたしから離れていったの
かもしれない。



「美咲―――…」


熱っぽい声が、ベッドに
沈むあたしに降り注ぐ。

同時に腰を進められて、
さらに心と体が震えた。


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