ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
気がつくと、見慣れた天井。
明かりを消した室内は暗くて、
寝室の中は薄暗い闇に
包まれてる。
あたしの部屋、あたしのベッド。
だけど隣には瞬也がいて、
あたしはその腕に抱かれて
眠ってたみたいだ。
「おはよ。夜だけど」
あたしが目覚めたのに
気づいて、すぐに声が
降ってくる。
首を動かして見ると、瞬也が
微笑んでるのが闇の中でも
見えた。
「……起きてたの?」
「ずっと起きてるよ。
美咲を見てた」
「え………」
まさかずっと寝顔見られてた?
それはちょっと恥ずかしい。
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