ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
照れているのが顔にも出て
いたのか、瞬也はクスクスと
楽しそうに笑いながら、


「美咲がホントにオレの
腕の中にいると思ったら、
嬉しくて眠れなかったんだよ。

それになんか寝て起きたら、
いなくなってるような気がして」


「何言ってるの。
そんなわけないでしょ」


やっと取り戻した空間なのに、
今度はあたしがいなくなる
なんてこと、ありえない。


「わかってるよ。
でも、そう思えて。

一度は諦めたつもりだった
から――」


「瞬也………」


見上げるあたしに、瞬也は
背中を丸め顔を近づけると、
軽くキスをした。


そしてもう一度ジッと
あたしを見つめ――
おもむろに、話し出す。


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