ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
「……あ、ほらまた怒った。
拗ねないでよ」
「べ、別に拗ねてはないわよ」
ムキになって言い返すと、
瞬也はまた笑いながら、
『拗ねてるだろ。美咲は
わかりやすいんだから』
と囁く。
そして、あたしの頭の下に
ある右腕を曲げ、掌で優しく
あたしの髪に触れてこう続けた。
「美咲は純粋な子供みたいに
可愛かった。
オレにはそんな美咲が
眩しくて、つい気になって……。
他人に興味なんて持ったって
仕方ないと思ってたけど、
無理だったよ。――新入
社員歓迎会で、陥落した」
新入社員歓迎会。
それは前に言ってた、
入社した理由を話した
時のことだろうか。
_
拗ねないでよ」
「べ、別に拗ねてはないわよ」
ムキになって言い返すと、
瞬也はまた笑いながら、
『拗ねてるだろ。美咲は
わかりやすいんだから』
と囁く。
そして、あたしの頭の下に
ある右腕を曲げ、掌で優しく
あたしの髪に触れてこう続けた。
「美咲は純粋な子供みたいに
可愛かった。
オレにはそんな美咲が
眩しくて、つい気になって……。
他人に興味なんて持ったって
仕方ないと思ってたけど、
無理だったよ。――新入
社員歓迎会で、陥落した」
新入社員歓迎会。
それは前に言ってた、
入社した理由を話した
時のことだろうか。
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