ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
「ウサ晴らしにでもなれば
いいと思って、柄にもなく
客を怒らせて遊んでた。

だけどそうしたら美咲が
ヘルプに来たじゃないか。

あんないい加減なオレの
前でも、キミはやっぱり真剣で。

その姿を見たら何だかもう
抑えられなくて、ヤケでも
いいから、キミが欲しくて
仕方なくて――…」


……そして、あの“お仕置き”
事件が起こったんだ。


わけがわからないと思ってた
瞬也の行動に隠された意図が
わかって、あたしは安心
したような嬉しいような、
不思議な感覚だった。


「いっそ嫌われてもいいと
思ってたよ。

だけどキミがあんな顔を
見せたから、戻れなくなった。

彼氏がいて、幸せなんだと
思ってたのにさ」


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