ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
彼女の家にはもう瞬也も
ファズもいなくて、携帯は
電源を切ってるから繋がらない。

あたしの所へ来たという
答えを導き出すのに、さして
時間はかからないだろう。


そして探偵の調査で、きっと
ここの住所もバレてる。

たしかに今夜のうちに蘭子
さんが乗り込んでくること
だって、充分考えられる――。


「オレはもう、あの人とは
決別する。

彼女がどんな手を使って
きても、揺らぐことはない
って言い切るよ。

だけどそれは間違いなく、
美咲にも辛い思いをさせる……」


「……わかってるよ」


蘭子さんの家でも話した
通り、そのことはあたしも
何度も考えた。


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