ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
だけどもう、あたしの心も
決まってる。


会社も住む所も追われる
かもしれないけど――
覚悟は、できてる。


「大丈夫だよ。あたしが
望んだことでもあるんだから。

どんなことになったって
後悔なんてしないし、
泣き言も言わない。

一緒に、頑張ろ」


「美咲――――」


肩を抱く瞬也の腕に、
グッと力がこもった。


想いを込めて、あたしも
キュッと瞬也の胸にすがりつく。


「もし今夜、彼女が
来なかったら。

明日、オレ達の方から
乗り込もうか」


「えっ?」


突然の申し出に少し驚いて
顔をあげると、瞬也は
まっすぐにあたしを見て、


「逃げたりコソコソしたり、
怯えて待つような生活は
したくない。

それならいっそ、って思ってさ」


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