ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
だけど出来ることなら、
会社には影響を及ぼさず
あたし達だけの問題で
済ませたかった。
だからその糸口を見つける
ためにも、あたし達は今、
ここにいる。
「……行こうか」
静かな瞬也の声に促され、
あたしは無言で頷いた。
恐くはない。
でも、緊張はしてる。
知らず知らずのうちにグッと
握り込んでた拳を、瞬也が
ソッと包んでくれた。
そのまましっかりと手を
握り合って、あたし達は
広いエントランスから中に入る。
あたし達の姿は私服。
スーツを着ていないから、
どうしても目立ってた。
受付に歩み寄った時も、
控える受付嬢は露骨に
不審そうな顔をしてる。
_
会社には影響を及ぼさず
あたし達だけの問題で
済ませたかった。
だからその糸口を見つける
ためにも、あたし達は今、
ここにいる。
「……行こうか」
静かな瞬也の声に促され、
あたしは無言で頷いた。
恐くはない。
でも、緊張はしてる。
知らず知らずのうちにグッと
握り込んでた拳を、瞬也が
ソッと包んでくれた。
そのまましっかりと手を
握り合って、あたし達は
広いエントランスから中に入る。
あたし達の姿は私服。
スーツを着ていないから、
どうしても目立ってた。
受付に歩み寄った時も、
控える受付嬢は露骨に
不審そうな顔をしてる。
_