ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
「は………?」


受付嬢は眉をひそめてマジ
マジとあたし達を見た。

瞬也を見て、あたしを見て、
もう一度瞬也を。

その二回目に目が合った時に、
瞬也はとうとう自分の
身分を明らかにする。


「やれやれ。何度か会ってる
けど、思い出してもらえない
みたいだな。

キミ、社長に側近がついたの
知ってるだろ?」


「えっ? ……あ………!」


言われてようやく受付嬢は
気づいたらしい。

でも、目を白黒させて驚いてた。

社長の側近が私服姿で、
見知らぬ女と社長を訪ねて
るんだもの、当然と言えば当然。


「事情は話せないけど。

とりあえず関係者だって
ことはわかっただろ。

社長に確認をとってくれ」


_
< 445 / 469 >

この作品をシェア

pagetop