ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
「美咲の住所も知れてる。
例え逃げたって、あなたには
探すことくらいたやすいでしょ」
瞬也が静かに答える。
それにフッとため息の
ような笑いをこぼす蘭子さん。
「もちろんそうね。
……逃がしはしないわよ。
夕べ一晩だけ、待って
あげようと思ったの。
そして戻って来なければ……
ま、その先は言わなくても
わかるわよね」
――どこまでも、瞬也を
探して追いかける。
きっと、そういうことが
言いたいんだろう。
「………………」
瞬也は何も答えず、沈黙が
訪れた。
あたしも少し戸惑って、
まだ二人の様子を伺うに
とどめていた。
_
例え逃げたって、あなたには
探すことくらいたやすいでしょ」
瞬也が静かに答える。
それにフッとため息の
ような笑いをこぼす蘭子さん。
「もちろんそうね。
……逃がしはしないわよ。
夕べ一晩だけ、待って
あげようと思ったの。
そして戻って来なければ……
ま、その先は言わなくても
わかるわよね」
――どこまでも、瞬也を
探して追いかける。
きっと、そういうことが
言いたいんだろう。
「………………」
瞬也は何も答えず、沈黙が
訪れた。
あたしも少し戸惑って、
まだ二人の様子を伺うに
とどめていた。
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