ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
「この女に、本気で
ハマっちゃったってわけ?

信じられないわね。今まで
どんな女とも、遊びのつき
合いしかしたことなかった
じゃない」


「蘭子さんにはわからない。

けどね。他の女となんて
比べられないんだよ」


即座に言い切る瞬也の言葉が、
あたしの胸にもジンと
響き渡った。


「オレは彼女と生きていく
ことに決めたから。

もう蘭子さんとは一緒に
いられないし、関係も
続けられない。

――オレを探すのは、
やめてくれ」


「瞬也―――…」


短く名前を呼んだ蘭子さんの
声の奥で、感情が揺らめいてた。


怒り、悲しみ、悔しさ。
色んな思いが、彼女の中で
せめぎ合ってるのがわかる。


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