ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
やがて蘭子さんがその感情を
ぶつけたのは、瞬也じゃ
なくてあたしだった。
キッとあたしを睨んで、
吐き捨てるような荒々しい声で、
「あなた……とんだ泥棒猫ね」
「盗んだつもりはありません。
瞬也とあたしが望んだことです。
瞬也はあなたのおもちゃでも、
ペットでもない。
あなたに瞬也の意志と
自由を奪う権利なんて
ないはずです」
あたしも瞬也に負けない
ように、ハッキリと思いを
伝えよう。
途中でスッと小さく息を
ついて、あたしはさらに
キッパリと言う。
「あたしは彼のことが
本気で好きです。
ずっと一緒にいたい――
いようって、二人で決めました。
あなたが瞬也にしてることは、
自分の気持ちを押しつけてる
だけです。
もう、彼を解放して……!」
_
ぶつけたのは、瞬也じゃ
なくてあたしだった。
キッとあたしを睨んで、
吐き捨てるような荒々しい声で、
「あなた……とんだ泥棒猫ね」
「盗んだつもりはありません。
瞬也とあたしが望んだことです。
瞬也はあなたのおもちゃでも、
ペットでもない。
あなたに瞬也の意志と
自由を奪う権利なんて
ないはずです」
あたしも瞬也に負けない
ように、ハッキリと思いを
伝えよう。
途中でスッと小さく息を
ついて、あたしはさらに
キッパリと言う。
「あたしは彼のことが
本気で好きです。
ずっと一緒にいたい――
いようって、二人で決めました。
あなたが瞬也にしてることは、
自分の気持ちを押しつけてる
だけです。
もう、彼を解放して……!」
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