ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
「美咲………」


一気に言い終えて深い息を
吐いたあたしを、隣で
瞬也が見てる。

あたし達はどちらからとも
なく、しっかりと互いの
手を握り合った。


「どんな妨害をしてもムダだよ。

会社も家も、全部捨てる
覚悟はしてる。

だけど、できれば争いたくない。
だからこうして話しに
来てるんだ」


「瞬也……。私の力はよく
知ってるはず。

そのうえで、言ってるのね?」


「もちろんだよ」


迷うことなく頷く瞬也。

聞かれてないけど、無意識の
うちにあたしも頷いてた。

――あたし達の心は、同じ。


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