ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
「蘭子さん、やっぱり
妨害するつもりなのかな。

会社にも、圧力を……」


「……オレにもわからない。
今は、まだ。

だけどもしそうなっても、
オレの気持ちはさっき蘭子
さんに話したとおりだよ」


一度は離れていた手を、
瞬也が再び握ってくれる。

グッと込もる力が、瞬也の
決意を伝えてくれていた。


「――うん。そうだね」


その思いはあたしも同じ。


そうだ――今からウジウジ
してても仕方ない。


あたしは決めたんだ。

穏やかな毎日に安穏と
浸かる生活は、もうおしまい。


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