ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
だけど意外にもそれが
現実になることはなく、
蘭子さんからの妨害や
圧力は、一切なかった。


ピュアスプリングとホワイト・
マリッジの提携は予定通りの
形で進み、ピュア・スプリングは
大きなバックアップを得て、
事業安泰。


あたし個人にも何ら手が
まわされることはなくて、
それまでと変わらず、普通に
仕事を続けていけそうな
状況だった。



―――だけど、年が明けて
冬が終わり、桜が咲き始めた頃。


あたしは決意して、自分から
会社を辞めた。


もちろん辞める必要なんて
なかったけど――でも瞬也と
結ばれて、あたしの心にも
新しい変化があったんだ。


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