ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》


あれから一年。


前はあたしの仕事は集客
オンリーだったけど、今は
集客も、パーティーや
お見合い、コンパの企画
まで全部自分達でやってる。


大変なことも山のように
あったけど、事業は有限会社
として安定し、サークル
会員数もずいぶん増えた。



「色々あったけど……
やって、よかったな」


メールの送信ボタンを
押して小さく息をつくと
同時に、ついポツリと声に
出すと、奈々が顔をあげた。


「え、何? なんか言った?」


「ううん、何でもない」


「……そう? ていうか
何ヘラヘラしてんのよ?

柚木のこと考えてほうける
のはまだ早いわよ!?」


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