ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
「……………!?」


柚木クンの中では、もはや
“お仕置き”をすることが
決定事項になってるらしい。


口をパクパクさせるあたしを
見下ろす、彼の眼鏡の
フレームがキラリと光った。


「……そうだな。
とりあえずは、キスでも
してもらいましょうか」


「―――――っ!?」



……なんて言ったの、今?


キスって、まさか――…。




―――そう思った時には。




あたしの唇は、ふさがれてた。




熱いと感じるほどの熱と、
柔らかな感触。


閉じようもない視界は、
何か黒いもので覆われる。
――多分、柚木クンの髪だ。


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