ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
―――あたし――…

このままじゃ―――…。






―――そう思った時。





突然の電話の音が、張り
詰めた空気を一瞬にして
引き裂いた。



「―――――っ!?」



弾かれたように飛び上がる
あたしと、さすがに驚いた
様子の柚木クン。


だけど柚木クンは、すぐに
冷静な顔を取り戻して、


「電話? 
なんでこんな時間に――」


「あ………ぼ、防災センター
かも……」


一階にある、このビルの
警備員が待機してる所で、
夜には見回りをしてくれてる。


うちの営業時間はとうに
過ぎてるし、状況から言って
多分間違いないと思った。


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