ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
「防災センター?」
「……そうよ。夜10時に
見回りをしてくれるの。
うちがまだ人が残ってる
みたいだから、状況を確認
したいのかも。
来客中だと、見回り
できないから……」
刺激の余韻も消えないまま
たどたどしく説明したら、
柚木クンは『ふぅん』と
呟いて、手近な受話器を
取り上げた。
そしてさっきまでしてた
ことなんて嘘のような
涼しい声で、
「はい、ピュアスプリングです。
……ええ、はい。
そうですね、届けは出して
ません。
急なことで……はい、申し
訳ないです。間もなく全員
退社しますので」
_
「……そうよ。夜10時に
見回りをしてくれるの。
うちがまだ人が残ってる
みたいだから、状況を確認
したいのかも。
来客中だと、見回り
できないから……」
刺激の余韻も消えないまま
たどたどしく説明したら、
柚木クンは『ふぅん』と
呟いて、手近な受話器を
取り上げた。
そしてさっきまでしてた
ことなんて嘘のような
涼しい声で、
「はい、ピュアスプリングです。
……ええ、はい。
そうですね、届けは出して
ません。
急なことで……はい、申し
訳ないです。間もなく全員
退社しますので」
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