ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
相槌の内容から、相手は
やっぱり防災センター
だったみたいだ。


軽快に言葉を紡ぐ柚木クンを、
あたしは呆然と見つめる。


やがて会話を終えた柚木
クンは、カチャリと
受話器を戻すと、


「そんなものこのビルに
あったんだ。

少しも知らなかった」


そう言うと、額にかかった
髪をパサリと払いあたしを見た。


(な、何…………!?)


再びドキリとするあたしに、
どこか呆れた眼差しを向けて、


「ボーッとしてないで、
服着てればよかったのに。

残念だけど、今夜はここまで。
続きはまた今度ね」


(なっ…………)


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