ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
柚木クンが黙ってあたしを
見上げた。
その顔にあたしは精一杯の
落ち着いた声で、
「始末書、今渡してくれる?」
“昨日受け取らなくてゴメン”
くらい言ってもいいのかも
しれないけど、そもそもの
原因はコイツ。
だから前置きも何もなく、
それだけ言ってやった。
相手はどう出るかと正直
緊張してたけど、柚木クンは
普段となんの代わりもない、
感情の見えない無表情で、
「――はい。
よろしくお願いします」
と言って、机の脇に置いて
あった紙を、あたしに手渡す。
それっきりもうあたしを
見ようともせず、パソコン
画面に視線を戻した。
_
見上げた。
その顔にあたしは精一杯の
落ち着いた声で、
「始末書、今渡してくれる?」
“昨日受け取らなくてゴメン”
くらい言ってもいいのかも
しれないけど、そもそもの
原因はコイツ。
だから前置きも何もなく、
それだけ言ってやった。
相手はどう出るかと正直
緊張してたけど、柚木クンは
普段となんの代わりもない、
感情の見えない無表情で、
「――はい。
よろしくお願いします」
と言って、机の脇に置いて
あった紙を、あたしに手渡す。
それっきりもうあたしを
見ようともせず、パソコン
画面に視線を戻した。
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