ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
(……そ、それだけ?)


夕べのことは、ここでは
完全になかったことにする
気なんだろうか。


あまりに拍子抜けする
反応に、ついその場で
ア然としてると、


「……まだ、他に何か?」


いかにもあたしがおかしい
ような言い方で尋ねてくる。


あたしはついカッとなって、
素直に気になってたことを
口にしてしまった。


「と、戸締まりはどうしたの?

ここの鍵の場所とか――…」


「――ああ。
よくわからなかったんで、
その防災センターとやらに
聞いてやりました。

重ねて怒られましたんで
謝っといて下さい」


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