ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
「なんでもな――…」
後ろめたさからとっさに
そう答えかけたけど、
考えてみればお客と揉めて
始末書案件になったことは
報告しとかないといけない。
なんせ、柚木クンの本当の
上司は奈々なんだから。
「……あっちで話すわ。
行こう、奈々」
オフィスに隣接した小さな
ミーティングルームを指で
示して、あたしは奈々の
方に近寄った。
柚木クンの顔は見ないように、
背中を向けて。
☆☆☆☆☆
_
後ろめたさからとっさに
そう答えかけたけど、
考えてみればお客と揉めて
始末書案件になったことは
報告しとかないといけない。
なんせ、柚木クンの本当の
上司は奈々なんだから。
「……あっちで話すわ。
行こう、奈々」
オフィスに隣接した小さな
ミーティングルームを指で
示して、あたしは奈々の
方に近寄った。
柚木クンの顔は見ないように、
背中を向けて。
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