ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
「あなたに、偉そうに
あたしのこと言う権利
なんてあるの……!?」
掌に広がる痺れをぼんやりと
感じながら、怒りで震える
声を叩きつけると。
……柚木クンは打たれた頬を
軽く押さえながらあたしを
見て、また、ガラスの
向こうの目をスッと細める。
まるで、何か眩しいもの
でも見つめるように。
そして一拍の沈黙の後、
抑揚のない低い声でこう言った。
「――権利なんて知らないよ。
けど、忘れてないよね?
……夕べのお仕置きは、
まだ、終わってないから」
_
あたしのこと言う権利
なんてあるの……!?」
掌に広がる痺れをぼんやりと
感じながら、怒りで震える
声を叩きつけると。
……柚木クンは打たれた頬を
軽く押さえながらあたしを
見て、また、ガラスの
向こうの目をスッと細める。
まるで、何か眩しいもの
でも見つめるように。
そして一拍の沈黙の後、
抑揚のない低い声でこう言った。
「――権利なんて知らないよ。
けど、忘れてないよね?
……夕べのお仕置きは、
まだ、終わってないから」
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