ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
6 彼氏にバレない嘘の、つき方
☆☆☆☆☆
「……美咲? どうした?」
ナイフを使う手を止めて、
拓巳が尋ねてきた。
あたしがピクッと顔を
あげて、『え、何が?』と
聞き返すと、
「いや、なんか元気ないから。
もしかして今日、疲れてたか?」
「え…………」
奈々だけでなく拓巳にまで
言われてしまった“元気が
ない”という言葉に、
あたしは内心辟易しながら、
「そんなことないよ」
と、ムリヤリに笑う。
仕事終わりで、こっちの
最寄り駅まで来てくれた
拓巳と会って、拓巳が予約
しといてくれたフレンチの
店に入った。
_
「……美咲? どうした?」
ナイフを使う手を止めて、
拓巳が尋ねてきた。
あたしがピクッと顔を
あげて、『え、何が?』と
聞き返すと、
「いや、なんか元気ないから。
もしかして今日、疲れてたか?」
「え…………」
奈々だけでなく拓巳にまで
言われてしまった“元気が
ない”という言葉に、
あたしは内心辟易しながら、
「そんなことないよ」
と、ムリヤリに笑う。
仕事終わりで、こっちの
最寄り駅まで来てくれた
拓巳と会って、拓巳が予約
しといてくれたフレンチの
店に入った。
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